2013年07月30日

MAKOTOLAWジャカルタ出張所 便りNo.9「ラマダンとレバラン」

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※「MAKOTOLAWジャカルタ出張所便り」とは、MAKOTOLAWの一員である池田彩(弁護士。但し、海外留学中のため、現在は登録を一時抹消中)が、月に1回ジャカルタのレポートをお届けする連載です。池田の帰国につき、今号が最終回です。
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皆さま、こんにちは。池田@ジャカルタです。
MAKOTOLAWジャカルタ出張所便り、最終回の今回は、インドネシア最大の宗教行事ラマダン、そして、レバランについて書こうと思います。

ラマダン(Ramadhan)とは、イスラム暦の第9月の意で、この月の間、イスラム教徒は日の出から日没まで断食を行います。

ラマダンが終わるイスラム暦第10月の1日目と2日目がレバラン(Lebaran、Idul Fitriともいいます)です。レバランは断食明けの大祭とも呼ばれ、多くのイスラム教徒は、日本のお盆のように、故郷に帰ります。故郷で彼らは親戚や友人を訪問し、その一年間に犯した罪の許しを請い合います。また、日本の年賀状のように、レバランカードを送り合う習慣もあります。

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レバランカードは様々

ラマダンの開始の日・終わりの日はイスラム暦に拠り、太陽暦上毎年11日位ずつ日にちが早まります。今年のラマダンは7月10日に始まり、8月8日まで続きます。

ラマダン中、イスラム教徒は、日の出前に起き出して食事を済ませ、日の出から日没までの間は一切の飲食(喫煙も)を断ち、日没後にBuka Puasaといって、一日の断食明けの食事をします。
食べ物を断つのも辛そうですが、何よりこの暑い国で飲み物を断つのは辛いのでは、と友人に尋ねたところ、食べ物・飲み物より、日の出前に起きて食事をするため、その後再度寝たとしても眠りが浅く、眠気のほうが辛いと教えてくれました。
ラマダン期間中もビジネスは通常通り行うものとされていますが、能率が落ちることは避けられないようです。断食を行うイスラム教徒に配慮し、営業時間を1時間程度早める会社も多くあります。
(なお、病人や高齢者、妊婦、旅行中の人などは断食を行わなくてもよいものとされています。)

断食は、他人の苦痛を理解し、また、社会の連帯感を高める機会とのこと。
ラマダンの期間中は、持てる人から貧しい人への喜捨も盛んに行われます。

私のような外国人や、インドネシア人でもイスラム教徒でない人は、断食をする必要は当然ありませんが、断食中のイスラム教徒の面前での飲食や喫煙は控えるのが礼儀とされています。
ジャカルタ市街地の飲食店は、断食期間中も通常通り営業しているところが多いのですが、カーテンやブラインドで目隠しをして、外から飲食をしている場面が見えないようにしている店が大半です。

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目隠しをしているカフェ

ラマダン、そして断食を実践しているイスラム教徒を身近に見ることができたことは、私にとって大変貴重な経験になりました。


以上、去年10月からお送りしてきたMAKOTOLAWジャカルタ出張所便りも、これで最後です。
インドネシアでビジネスや生活をするにあたっては、この国の文化への理解が不可欠だと考えます。つたない記事ではありますが、私のレポートが少しでも皆様のお役に立てていれば幸いです。
10ヵ月間お付き合いくださり、ありがとうございました。

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ジャカルタの代表的観光地独立記念塔

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ジャカルタ近郊の観光地、Pulau Seribu, Pulau Tidungの景色
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2013年07月01日

MAKOTOLAWジャカルタ出張所 便りNo.8「インドネシアのお酒事情」

MAKOTOLAWジャカルタ出張所 便りNo.8「インドネシアのお酒事情」
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※「MAKOTOLAWジャカルタ出張所便り」とは、MAKOTOLAWの一員である池田彩(弁護士。但し、海外留学中のため、現在は登録を一時抹消中)が、月に1回ジャカルタのレポートをお届けする連載です。
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皆さま、こんにちは。池田@ジャカルタです。
MAKOTOLAWジャカルタ出張所便り、今回は、インドネシアのお酒事情について書こうと思います。

この国のお酒事情は、日本のそれとは大きく異なります。イスラム教では飲酒が禁止されていますが、この国では人口の9割弱の人がイスラム教を信仰しており、文化や慣習に多大な影響を与えているからです。外国人であれ、おおっぴらに飲酒を楽しむのは、周囲に配慮のある行動とはいえません。
(ただし、バリは、人口の大多数が飲酒に対する考えがイスラム教ほど厳しくないヒンズー教の信者であり、また、国際的観光地であることから、飲酒に対して比較的寛容であるとされています。)
飲酒の禁忌を厳格に守っているイスラム教徒の友人達は、「飲み会」ならぬ「食べ会」で親交を深めます。

とはいえ、ジャカルタ中心地など若者の集まる地域においては、アルコールを提供している飲食店も数多くありますし、イスラム教徒の若者の中にも飲酒を好む人たちは少なからずいる印象です。
また、インドネシア国内企業もビール等を生産・販売しており、ジャカルタであれば、スーパーやコンビニでも購入することができます。写真は、近所のスーパーで買える酒類。

近所のスーパーで買える酒類.jpg

一方で、少し郊外に出て、保守的なイスラム教徒が多い地域に行けば、お酒を買える店も少なく、買える店でも、周囲から見えないようにという配慮なのでしょう、買ったお酒を不透明の黒いビニール袋に入れてくれるそうです。

インドネシア国産ビールで一番のシェアを誇るとされるのが、このビンタンビール。

ビンタンビール.jpg

近所のスーパーで16,000ルピア(16,000ルピア≒160円(2013年7月1日現在))でした。以前お伝えしたとおり、例えば、比較的安全とされるタクシーの初乗りが6,000ルピアであることを考えること等を考えると、高いなぁと思います。
このビール、インドネシアの旧宗主国オランダの酒造会社であるハイネケンの製造工場で作り始められました。そのことからハイネケンのビールに味が似ているとされますが、そう言われてみればそうかといった感じです。
インドネシアは、従前よりご紹介しているとおり、他民族国家であり、そのため料理も各民族ごとに個性があって一括りにし難いのですが、全体的に、辛口で脂っこい料理が多いとされています。
爽やかなビンタンビールは、そのようなインドネシア料理に合います。

インドネシア料理とビール.jpg

こちらでも日本ブランドで第三国生産のビールやドイツやベルギー産の輸入ビールも購入することができますが、日本ブランドで第三国産のビールは1缶(330ml)約32,000ルピアと、ややためらってしまうお値段です。でも、好きな人にはたまらないそう。ドイツビールやベルギービールは1瓶(330ml)40,000ルピア強です。

インドネシア国産のアルコール飲料には、ビールの他に、世界的に有名とされるバリのアラックや、インドネシア国産のウィスキー、ウォッカ などもありますが、日本人の間では好き嫌いが分かれるようです。

また、ジャカルタ市内の日本料理店では、日本酒や焼酎を提供している店も多くありますが、高率な輸入関税等ゆえ、日本で飲む際の2、3倍はする印象です。

調べたところ、日本国内のインドネシア料理店でも、ビンタンビールはじめインドネシアのお酒を提供しているところがあるようです。
ぜひ皆様にもインドネシアの料理とお酒を試してみていただきたいです。
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2013年05月31日

MAKOTOLAWジャカルタ出張所 便りNo.7「インドネシアへの事業進出形態」

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皆さま、こんにちは。池田@ジャカルタです。
先日ショッピングモールを訪れたところ、入り口や建物内に大きな、ちょっと怖い人形が。

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友人いわく、来月のジャカルタ誕生記念日に向けて、ジャカルタ伝統芸能に用いられるこの人形ondel-ondelが飾られているのだそうです。(ちなみに今年は486周年だそう。)ondel-ondelは張りぼてで、中に人が入って操るとのこと。
街を練り歩くこともあるそうで、実際にこの人形が街を歩いていたら、子供たちは泣き出さないのか心配になりました。

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さて、MAKOTOLAWジャカルタ出張所便り、今回は、日本の企業がインドネシア国内で事業を行うことを決めた場合にとりうる組織の形態について、ざっくりとご説明しようと思います。

日本企業を含む外国企業がインドネシア国内に拠点を設けて事業を行う場合、基本的に、

(1)インドネシア国内に現地法人を設立する方法、又は、
(2)インドネシア国内企業を買収する方法、のいずれかの方法がとられます。

(なお、この国では、金融機関などの一部業種を除き、支店の形態による進出は認められていません。また、後述の通り、駐在員事務所を設置するという方法もありますが、駐在員事務所は原則として営業活動を行うことができません。)

以下、(1)(2)について、少し詳しく見ていきます。

(1)インドネシア国内に現地法人を設立する方法

外国企業がインドネシア国内に現地法人を設立する場合、かかる現地法人は株式会社である必要があります。
外国企業(又は外国人)により株式が保有される会社はPMA会社と呼ばれ、純粋にインドネシア企業(又はインドネシア人)により株式が保有される会社とは区別されます。
現地法人たる株式会社の設立にあたっては、投資調整庁(BKPM)への申請や法務人権省の承認をはじめ、特定の手続きを経る必要があります。

なお、会社設立の前提として、そもそも外資による投資が制限されている分野かどうかについて、いわゆる「ネガティブリスト」をチェックする必要があります(この点については、ジャカルタ出張所便りNo.5記載のとおり)。

また、当該株式会社の業種などによって異なる業規制が課される可能性がある点や、インドネシア会社法上株式会社の株主数は2人以上とされており、日本のように一人株主の株式会社は認められていない点には注意が必要です。

(2)インドネシア国内企業を買収する方法

外国企業がインドネシア国内企業を買収する場合も、かかる対象企業は株式会社である必要があります。
買収の方法としては、買収対象会社の株式を取得する形態が最も一般的です。他の方法(合併、会社分割等)も存在しますが、手続が不透明であったり、先例が少なかったりするため、あまり用いられていません。
対象会社の株式取得により支配権の移転を伴う(例えば、過半数以上の株式を取得する)場合、インドネシア会社法上の手続を踏む必要があります。詳細は割愛しますが、株主総会決議、新聞公告及び債権者保護手続等が必要となります。

なお、株式取得も外資による投資という扱いになるので、前述のネガティブリストの事前チェックや投資調整庁(BKPM)への申請等が必要になる点に注意が必要です。


最後に、駐在員事務所の設置という方法について簡単にご説明します。
上記(1)現地法人設立、又は、(2)現地法人の買収という方法のほか、外国企業は当該企業の製品の販売促進や現地法人設立準備等を目的として、インドネシア国内に、固有の法人格を持たない駐在員事務所を設置することもできます。

駐在員事務所には、以下の3種類があります。

@外国商事駐在員事務所(製品のプロモーションや市場調査、販売管理等が行える。直接的な商品取引等は不可。外国企業がインドネシア国内企業に製品を販売したのち、当該国内企業が当該製品をインドネシア国内で販売する際のプロモーション活動を補助する等の方法で用いられる。)

A外国駐在員事務所(現地法人の設立準備活動等が行える。自ら収益を上げる活動等は不可。)

B外国建設会社駐在員事務所(インドネシア国内の建設会社と共同で建設プロジェクトが行える。関与できる建設事業は、技術レベル、危険度、コストのいずれかが高いものであることが必要。)
駐在員事務所設置の手続きは、上記現地法人の設立又は現地法人の買収にかかる手続きに比べ簡便である等の利点があります。他方、前述の通り、駐在員事務所は原則として営業活動を行うことができません。

インドネシアでの事業を開始するにあたって、現地法人の設立・買収という方法をとるか、駐在員事務所の設置という方法をとるかは、各々の企業の現地での活動目的が何であるかにより決定する必要があります。

以上、今日はこのあたりで。

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2013年04月26日

MAKOTOLAWジャカルタ出張所 便りNo.6「インドネシアに短期滞在する場合の留意点」

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皆さま、こんにちは。池田@ジャカルタです。
MAKOTOLAWジャカルタ出張所便り、今回は、インドネシア進出の検討過程等において、企業の担当者の方が、ジャカルタまたはその周辺都市に短期滞在で訪問する際の留意点について書きたいと思います。

○言葉

前回リポートしたとおり、インドネシアの国語はインドネシア語です。
英語も一般に日本よりは通じる印象ですが、街中で英語(と日本語)のみでは不便をするでしょう。
取引の相手方やローカルパートナーとの交渉の場で使用される言語に不安がある場合に通訳の用意が必要なのは勿論ですが、街中で困らないためにも、簡単なインドネシア語の辞書やアンチョコ本、翻訳アプリのインストール等の準備をされることをお勧めします。

○移動

ジャカルタ幹線道路内に専用レーンを持つ公共バス「トランスジャカルタ」は交通渋滞の影響を受けにくいというメリットはありますが、スリやひったくりに狙われやすい短期滞在者にはお勧めできません。
事前に運転手付きの車を手配しておくか、タクシーを利用するべきでしょう。
タクシーもすべてに安心して乗れるわけではありません。料金はやや割高にはなります(それでも日本よりはずっと安いです。例えば後述のブルーバードの初乗りは6,000ルピア(6,000ルピア≒61円(2013年4月26日現在)。)が、ブルーバード、シルバーバードといったブルーバードグループのタクシーを利用されることをお勧めします。

ブルーバードタクシー.jpg

タクシーの運転手のなかには英語を理解する人もいますが、理解しない人の方が多い印象です。タクシーを利用する場合には、行先の住所は紙に書き出しておく、必要になりそうなインドネシア語をすぐ言える・示せるようにしておく等の準備が必要でしょう。

○宿泊施設

ジャカルタ及び周辺都市の交通渋滞は日々うんざりさせられるひどさで、その発生も慢性的であるため、滞在中多く訪問する先にできるだけ近いホテルを選ばれることをお勧めします。

○通貨

街中ではドルや円のキャッシュは使えず、ルピアの用意が必要です。
ただし、多くの施設でクレジットカードを利用することもできます。
もちろん屋台等簡易な飲食施設では使えませんが、短期滞在者にはそれらの利用は決してお勧めできません。
(関連して水について、飲用にはミネラルウォーターを利用されるべきだと考えます。ミネラルウォーターはスーパーやコンビニで手軽に入手できます。)

○電器関係

インドネシア国内の電源プラグは丸ピン2本足のCタイプ、電圧も220Vであることから、日本国内向けの電気機器を使用するためには、電源プラグと、物により変圧器が必要になります。
電源プラグはこちらでも入手可能です。

○Wi-Fi

Wi-Fiについては、日本より普及している印象です。
カフェや日系のコンビニでも、利用できるところがあります。

Wi-Fi(コンビニ).jpg

利用にあたって店員にWi-Fi接続のパスワードを教えてもらう必要がある場合もありますが、外国人客の利用が多いジャカルタ中心部のカフェ等には英語を理解する店員も少なくなく、また、紙を渡せば書いてくれるので、敷居は高くないでしょう。

Wi-Fi(カフェ).jpg

インドネシアは国全体としては未だ開発途上国に分類されますが、都市部の発展・勢いには圧倒されるものがあります。
ぜひこの雰囲気を肌で感じていただきたいです。
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2013年03月22日

MAKOTOLAWジャカルタ出張所 便りNo.5「インドネシア語」

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皆さま、こんにちは。池田@ジャカルタです。
MAKOTOLAWジャカルタ出張所便り、今回はインドネシアの国語であるインドネシア語についてリポートしたいと思います。

インドネシアにおいては、インドネシア語(Bahasa Indonesia)が国語とされ、行政、学校教育、マスコミ等、「公」の場面において使用されます。

他方、群島国家であるこの国においては、2億4000万の人口は約300もの民族で構成され、それぞれの民族が、固有の文化を持ち、固有の言語を使用しています。ジャワ島中央部・東部に居住するジャワ人はジャワ語を、ジャワ島西部に居住するスンダ人はスンダ語を、マドゥラ島に住むマドゥラ人はマドゥラ語を、バリ島に住むバリ人はバリ語を母語として、同民族間の「私」の場面で使用するといった具合です。
(民族固有の言語とインドネシア語とは異なるものであって、例えばジャワ語とインドネシア語はドイツ語と英語ぐらい異なると例える人もいます。)

一般に、同民族同士で築く家庭においては、当該民族固有の言語が用いられ、子供たちは小学校に入学して初めてインドネシア語を国語として学び、「公」の場で使い始めるということが多かったようですが、最近では、テレビ・ラジオの普及や他民族間交流の機会の増加に伴い、インドネシア語にもっと早い時期から親しんだり、そもそも家庭で使用する言葉がインドネシア語であるという人も増えているそうです。

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さて、それでは、インドネシア語はどのような言葉なのか、少し具体的に見ていきましょう。

まず、表記について、文字はアルファベットを使用します。

発音は、例えば母音がa, i, u, e, oと「曖昧音のe」と呼ばれる日本語の「ウ」と「エ」の中間のような音の6種類のみと少なく、中国語等のように声の高低の違いによって単語の意味が変わるということもありません。また、もともと交易用語として用いられていた言語を起源としているためか、文法もシンプルで、比較的習得しやすい言語であるとされています。

そんなインドネシア語の挨拶を一部ご紹介します。

まず、「おはようございます」は、“Selamat pagi”(読み方は、@2文字目のeを上記「曖昧音のe」で読み、A1単語目末のtは発音する直前で止めるように発音する、「スラマッパギ」ですが、ローマ字のように読んでも通じます。)。

「こんにちは(正午頃から午後3時頃まで)」は、“Selamat siang”スラマッシアン。

「こんにちは(午後3時頃から午後6時頃まで)」は、“Selamat sore”スラマッソレ。

「こんばんは」は、“Selamat malam”スラマッマラム。

日常の挨拶は、「平和で安全な」という意味の“selamat”の後ろに、それぞれの時間帯を表す言葉を付けます。朝の6時から正午頃までであれば、その時間帯を表す言葉はpagiなので、selamatの後ろにpagiを付け、“Selamat pagi”、同じく正午から午後3時頃までならsiangを、午後3時から午後6時頃までならsoreを付け、午後6時以降はmalamを付けて“Selamat malam”です。
英語の“Good morning”, “Good afternoon”, “Good evening”の挨拶をイメージすると親しみやすいと思います。

なお、「ようこそいらっしゃいました」も、同じく“selamat”を使った“Selamat datang(datang=来る)”スラマッダタン。

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空港写真1.jpg

空港写真2.jpg



上の3枚は空港での写真ですが、1枚目上部に“Selamat datang”の文字が見えるでしょうか。
国外に出ていた後にこれを見ると、インドネシアに戻ってきたなぁと嬉しい気持ちにさせられます。
空港の建築には、ジャワ王宮の建築様式が取り入れられているとのことで、インドネシアならではの美しさに魅了されます。

さて、挨拶の紹介に戻って、こちらで生活していて最もよく使う「ありがとう」は“Terima kasih”トゥリマカシ。

インドネシアの人たちは、インドネシア人を話そうとする外国人に対して特に優しく、“Terima kasih”と言うと、にこっとして、“Sama-sama”サマサマ/“Kembali”クンバリ「どういたしまして」と返してくれます。

以上、今回ご紹介したのはほんの一部ですが、インドネシアにお越しの際には、是非インドネシア語で当地の人たちに挨拶してみてください。
インドネシア滞在の楽しさがぐっとアップすることでしょう。
posted by MAKOTOLAW at 23:26| Comment(0) | TrackBack(1) | ジャカルタ出張所

2013年02月22日

MAKOTOLAWジャカルタ出張所 便りNo.5「対インドネシア投資の魅力的な点・注意すべき点」


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こんにちは。池田@ジャカルタです。

先月、インドネシア政府より、2012年のインドネシア国内投資実績に関する統計資料が発表されました。

これによると、2012年のインドネシア国内への民間直接投資実績総額(金融、石油・ガスを除く)は前年比25%増の348億ドル、うち外国資本による対インドネシア民間直接投資実績額は前年比26%増の 246億ドルでした。

そして、上記投資実績額のうち日本からインドネシアへの民間直接投資実績額は前年比62%増の25億ドル(2011年15.2億ドル(※なお、2010年は7.1億ドル、2009年は6.8億ドル、2008年は13.7億ドル))で、シンガポール(2012年49億ドル)に次ぐ2位、ただし、投資件数としては、前年の468件から13%減の405件でした。

帝国データバンクの調査によれば、現在インドネシアに進出している日系企業は、1266社(2012年3月23日時点)で、業種別では、製造業が692社で半数以上を占めトップ、次いで卸売業(275社)、サービス業(87社)、運輸・通信業(63社)等々の順となっています。

なお、業種細分類別では、自動車部品製造業(35社)と自動車操縦装置製造業(35社)が各々2.8%で同率トップ、それらに自動車内燃機関製造業(17社)等を合わせた自動車関連業種が120社を超え、全体の約1割を占めています。

また、上記日系企業のうち年売上高が判明した1222社の年商規模の分布割合は、10億円以上100億円未満の企業が382社でトップ、次いで100億円以上1000億円未満(345社)、1000億円以上(275社)、10億円未満(220社)の順でした。
これらのうち、年商10億円未満の企業の28%が直近決算で赤字となっている一方、その他の規模群においては赤字企業は10%前後にとどまるなど、業績には差があることも指摘されています。

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さて、対インドネシア投資の魅力的な点としては、一般的に、

gr-001.gif 労働力が豊富・割安であること

インドネシアの人口は約2.4億人で世界第4位、東南アジアでは最大であり、中でも若年層に厚みがあって、労働力が豊富です。
ただし、中間管理職以上の役割を果たすに足る高度人材は少ないという指摘もあります。

また、労働力が割安であることについては、例えば、首都ジャカルタの今年の公定最低賃金(月額)が220万ルピア(本日現在約2万1000円)であることがよい例となるでしょう。
ただし、これについても、昨年のジャカルタの公的最低賃金(月額)は153万ルピアであって、1年で44%も増加しており(地方の中核都市や工業団地が多い都市においても同様に、公定最低賃金の短期間での大幅な上昇が見られます。)、今後も少なからぬ賃金の上昇を予想する声が多く聞かれる点には留意する必要があるでしょう。(※なお、ジャカルタの公的最低賃金(月額)は2011年129万ルピア、2010年112万ルピアでした。)

gr-002.gif 国内マーケットが巨大・将来性が見込まれること

上記@でも述べたとおり、インドネシアは世界第4位の人口を抱える人口大国です。
一人あたりGDPは2012年時点で3,660ドルと未だ低いものの、今後の成長が予想されており、インドネシアの国内需要がさらなる巨大マーケットとなることが期待されています。

また、日本のブランド・日本製品に対する信頼が高いことも日本企業から見たインドネシア国内マーケットの魅力として挙げられることが多く、私自身も日々実感させられているところです。

gr-003.gif 政治的・社会的安定性が向上していること

2004年10月から大統領を務める現ユドヨノ政権下において、インドネシアの政治面・社会面での安定性が向上しているという指摘があります。
JETROによるインドネシア既進出日系企業に対するアンケート調査では、インドネシアの「不安定な政治・社会情勢」が投資環境上の問題になっていると回答した企業が、2004年には67%もあったのに対して、2011年には5%へと劇的に減少しています。

ただし、この点については、ユドヨノ政権の任期が2014年10月までであって、次期政権の方向性・手腕が不透明であることから、上記安定性の後退を危惧する声も聞かれます。

gr-004.gif 親日国家であること、

gr-005.gif 石油、ガス、石炭等の資源国であること 

等が挙げられます。


他方、インドネシアでは、投資法及び下位法令において、外国資本が投資することが許されない業種(例えば一定の営業床面積未満のスーパーやミニマーケットなど)、外国資本も投資可能であるが外資出資比率の上限が定められている業種(リース業(外資上限85%)、製薬業(同75%)など)、外国資本は特別な許可が必要となる業種(幼児教育業、初等・中等教育業、高等教育業など)等、いわゆる「ネガティブリスト」が定められています。

そこで、日本企業がインドネシアに進出する際には、予定している事業が上記ネガティブリストの定める業種に該当しないかを確認する必要がありますが、いかなる事業がネガティブリストが定める業種に該当するかがネガティブリストの記載からだけでは必ずしも明確でないことも多く、正確な判断のためには、現地法律事務所等の協力を得、監督官庁の確認を得る必要があります。

035.gif


また、対インドネシア投資の注意すべき点として、一般に、

gr-001.gif 行政手続が非効率・不透明であること

行政手続の進行が場当たり的である、行政手続に要する時間が長い、職員のモラルが低い、不当な手数料の要求を受けるなど。

gr-002.gif 司法に対する信頼性が低いこと

前回ご紹介したとおり制定法規が不十分であることに加え、裁判手続の不透明性や判断の予測可能性の低さが投資環境上の問題となっていると指摘されます。

gr-003.gif インフラの整備が不十分・遅れていること

深刻な交通渋滞、送電網の不足などによる電力供給不足や頻繁に起こる停電、治水インフラの不整備などが挙げられます。以前にご紹介した首都ジャカルタの慢性的な交通渋滞など、日々痛感させられるところでもあります。

gr-004.gif 工場用地が不足・地価が高騰していること

工業団地の地価は、ここ2年で約2-3倍になっていると言われています。
等が挙げられます。

以上、対インドネシア投資の魅力的な点・注意すべき点として一般的に挙げられるところを述べましたが、具体的な案件については、個々の事案に応じた専門家への相談、事前の十分な検討が必要となるでしょう。

夕日.jpg
(photo by pakutaso)

それでは、今回はこの辺りで。

posted by MAKOTOLAW at 13:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャカルタ出張所

2013年01月25日

MAKOTOLAWジャカルタ出張所 便りNo.4「法制度」

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こんにちは。池田@ジャカルタです。
日本でも報道されているとおり、こちらジャカルタでは先週モンスーンにより洪水が発生し、死者・大勢の避難者を含む甚大な被害が生じています。
幸い、ジャカルタのなかでも私の住んでいる地域は影響が少なく、私自身には大きな被害もなかったのですが、治水インフラ整備の不十分さを痛感させられました。

洪水.jpg
(写真は、少し雨の収まった1月18日の昼頃撮影したもの)





さて、本日は、インドネシアの法制度の概要を簡単にご紹介しようと思います。

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◆ インドネシアの制定法は、1945年の独立宣言を機に定められた憲法を頂点に、以下、国民協議会決定、法律、政令、大統領令、大臣令、地方規則等という階層をなし、上位法規は下位法規に優先するものとされています。

※制定法とは、公の立法機関によりその内容が決定され、文字で書き表された法のこと。一般に「法」と言ったときにまず思い浮かべる、日本で国会が作る法律などがこれにあたります。

◆ そして、民法や商法(会社法を除く)、刑法といった多くの基本法規は、オランダ統治下にあった19世紀半ばから20世紀前半にオランダ法の影響を強く受けて制定されたものが改正を経ることなく現在も効力を有し、現代インドネシア法制度の基底を形成しています。

このことについては、これら旧来の法が想定していた社会と現代インドネシア社会との間には大きな乖離があるため、現在の制定法では法規範として不十分・不適当であるという意見が多く聞かれます。

なお、インドネシアの公用語はインドネシア語ですが、上記オランダ統治下において制定された法律は正文がオランダ語で記されています。
インドネシア人弁護士の友人のなかにはオランダに留学した経験がある人もいますが、法曹関係者のなかでもオランダ語を読解できる人の割合は少ないという印象です。
法曹関係者を含め、人々は、正文がオランダ語の法律については、学者が翻訳したインドネシア語版を参照しています。

◆ 一方で、会社法や外資規制を定める投資法、労働法、知的財産法などについては、昨今制定または大幅な改正がなされ、一定のアップデートが図られています。
これらについては、部分的にはなりますが、稿を改めてご紹介できればと思います。

◆ また、上記制定法に加え、「アダット」と呼ばれる慣習法やイスラム法も、インドネシアにおける紛争解決に影響を与えています。

「アダット」とは、特定のコミュニティにおいて長年受け継がれてきた行動様式などの慣習のうち人々に法として意識され守られているもののことで、インドネシアにおいてはコミュニティの土地の管理や相続に関する事項を規律することがあります。裁判所にコミュニティの土地管理等に関する紛争が持ち込まれると、裁判官はまずそのコミュニティの慣習法がいかなるものかを認定した上で、かかる慣習法に基づき判断を下します。

イスラム法は、イスラム教の教義に基づく法的規範で、イスラム教徒の結婚、離婚、相続など家族関係に関する事項等を規律しています。当事者がイスラム教徒である家族関係事件等については、一般の民事事件や刑事事件を扱う通常裁判所ではなく、宗教裁判所という特別な裁判所が、イスラム法に基づいて裁判を行います。

◆ なお、裁判制度は基本的に日本と同じ三審制を採用していますが、裁判所の種類として、上記のように、通常裁判所のほかに、宗教裁判所や、軍人及び軍の規律に関する事件を管轄する軍事裁判所も存在している点が興味深いところです。


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(photo by pakutaso.com)

それでは、今日はこの辺りで。
日本は今冬、記録的な寒さだと聞きます。
皆様、くれぐれもご自愛ください
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2012年12月28日

MAKOTOLAWジャカルタ出張所 便りNo.3「フルーツ」


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※「MAKOTOLAWジャカルタ出張所便り」とは、MAKOTOLAWの一員である池田彩(弁護士。但し、海外留学中のため、現在は登録を一時抹消中)が、月に1回ジャカルタのレポートをお届けする連載です。
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こんにちは。池田@ジャカルタです。
日本は冬、東京もとても寒く、最低気温が0度の日もあったと聞きます。
皆さま、お元気でお過ごしでしょうか。

こちらジャカルタは、気温が毎日20度台後半から30度台前半という、相変わらずの暑さです。
そんなジャカルタでも、先日までクリスマスのデコレーションが。

クリスマス1.jpg

でも、気温は暑くて、露出を避けるためジルバブ・長袖・長ズボンの女性を除き、皆、半袖・タンクトップ。

クリスマス2.jpg

クリスマスオーナメントと半袖、ヤシの木の組み合わせに、日本の四季が恋しくなります。

他方もちろん熱帯住まいの良いところもあって、その一つが年間を通じて南国のフルーツが安く美味しく食べられるところ。
というわけで、今回は、ジャカルタで食べられる南国フルーツについてリポートします。



まず、南国フルーツの代表格、マンゴー

マンゴー.jpg

この日は、1個約0.5kgのマンゴーを買って、17,600ルピア(17,600ルピア≒157円(2012年12月28日現在))でした。
私がよく買い物するスーパーは外国人向けなので、ジャカルタのなかでは値段が高め。
パサールと呼ばれる市場に行けば、さらに安く買えます。



お次は、パパイヤ

パパイヤ.jpg

パパイヤ断面図.jpg
パパイヤ断面図

この日は、1個約1.6kg、33,000ルピア(約294円)。



次に、果物の女王様、マンゴスチン。(ちなみに、果物の王様は、後述のドリアンです。)

マンゴスチン.jpg

甘くて美味しいのですが、皮は染料として使用されるほど強力な着色作用を持つため、服に付かないよう慎重に剥きながら食べます。

マンゴスチン剥いたもの.jpg
マンゴスチンを剥いたところ

1個約80g、4,500ルピア(約40円)。



形が可愛いスターフルーツ

スターフルーツ.jpg

薄い酸味のある梨のような味なので、サラダ等に入れて食べています。
1個約200g、3,300ルピア(約29円)。



こちらに来て初めて食べた、サラック

サラック.jpg

サラック剥いたもの.jpg
サラックを剥いたところ

サラックヤシというヤシの一種の実で、バリ島の名産でもあるそうです。
味・食感が近いのは、硬めのリンゴでしょうか。
下痢止め効果があるそうですが、試したことはありません。
1個約90g、3,700ルピア(約33円)。



ランブータン

ランブータン.jpg

「ランブータン」は、インドネシア語・マレー語で「毛の生えたもの」の意。
はじめは、このグロテスクな見た目と虫が好くところが嫌でチャレンジしませんでしたが、食べてみるととても美味しい。
簡単に手で剥けて、ライチに似た味の、白く甘い実が出てきます。

ランブータン剥いたもの.jpg

ただ、どんなに選んで買っても虫はいます。
20個約800g、26,700ルピア(約238円)。



ドラゴンフルーツ

ドラゴンフルーツ.jpg
ドラゴンフルーツの外皮

ドラゴンフルーツ切ったもの.jpg
ドラゴンフルーツの実

外皮と実との間に、ギャップがありますね。

キウイフルーツに似た味とも言われますが、もっと薄味な印象です。
1個約360g、6,000ルピア(約53円)。



これらに加え、ドリアンも時折見かけますが、まだ私は試したことがありません。
インドネシア人の友人の話では、オフィスビルの中でドリアンを食べようと包丁を入れたら、あまりの臭さにセキュリティーが駆け付ける騒ぎになったとのこと。(ちなみに、お隣りシンガポールでは、その強烈な匂いゆえ、地下鉄へのドリアンの持ち込みは禁止されています。)
友人の話はどこまで冗談だかわかりませんが、臭いものが苦手な私は、ますます心がくじけてしまいました。
果たして、インドネシアを去るまでに、ドリアンを試すことができるでしょうか。
晴れて試せた折には、追加でリポートしたいと思います。

それでは、今回はこのあたりで。
皆さま、よいお年をお迎えください。
posted by MAKOTOLAW at 20:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャカルタ出張所

2012年11月30日

MAKOTOLAWジャカルタ出張所 便りNo.2

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※「MAKOTOLAWジャカルタ出張所便り」とは、MAKOTOLAWの一員である池田彩(弁護士。但し、海外留学中のため、現在は登録を一時抹消中)が、月に1回ジャカルタのレポートをお届けする連載です。
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皆さま、こんにちは。池田@ジャカルタです。
MAKOTOLAWジャカルタ出張所便り第2弾の今回は、
インドネシアの宗教についてリポートしたいと思います。

インドネシアに住んでいて、日本と違うなぁと感じるもののひとつが、宗教・宗教観です。

ここジャカルタでは、街を歩けば、ジルバブと呼ばれるベールを被っている女性を多く見かけます。
(ジルバブは、顔のみを出して、顔周りや首をすっぽり覆うベールです。)

ジルバブ.jpg
ジルバブ

また、オフィスビルやショッピングモール、ゴルフの打ちっぱなし練習場にまで、建物の一角にお祈りのための小部屋が設けられています。

インドネシア中央統計局の統計によれば、
インドネシア人の
88.6%がイスラム教徒、
8.9%がキリスト教徒(うち5.8%がプロテスタント信者、3.1%がカトリック信者)、
1.7%がヒンドゥー教徒、
0.6%が仏教徒、
0.1%が儒教徒とのこと。

インドネシアでは、憲法前文に定められる建国5原則の1原則において、唯一神への信仰を持つことが求められています。
そして、この唯一神への信仰を満たしうる宗教として、イスラム教、プロテスタント、カトリック、ヒンドゥー教、仏教、そして儒教の6つの宗教が公認されています。

私が住むジャカルタでは特にイスラム教徒が多く、観光地として人気のバリにはヒンドゥー教徒が多いとされます。

また、こちらも観光地としても有名なジャワ島中部の世界遺産ボロブドゥール寺院遺跡群は、仏教寺院のものです。

インドネシア最大の都市であるジャカルタには、イスラムの礼拝堂であるモスクはもちろん、瀟洒なカテドラルや、カラフルな中国寺廟も存在し、それぞれの信者が礼拝に訪れる姿が見受けられます。

モスク.jpg
モスク

カセドラル.jpg
カテドラル

中国寺廟.jpg
中国寺廟
     

上記に関連して日本との違いを感じさせられるのが、国民の休日の在り方です。

現在インドネシアでは13の国民の休日が定められていますが、このうち西暦新年1月1日と独立記念日8月17日以外の休日はすべていずれかの公認宗教の祭日で、例えばイスラム教ならヒジュラ暦新年やムハンマド生誕祭等、キリスト教ならクリスマス等、ヒンドゥー教ならシャカ暦新年、仏教ならワイサック、儒教なら春節が、各宗教の信徒のみならず、統一的に、全国民の休日とされています。

非常に興味深い仕組みです。

さて、冒頭でご紹介したジルバブ、イスラム教徒の女性であれば必ず身に着けているわけではありません。9割近い人がイスラム教徒だと言われるジャカルタでも、ジルバブを着用している女性もいれば、していない女性もいます。

モールの様子.jpg

ジルバブを被って顔以外を隠すのは、コーランの「大事なところは慎み深く隠すように」との教えに基づくものですが、最近では芸能人が挙って着用している等の影響で、ファッションのひとつとして着用する若者も少なからずいるようです。
現に私のイスラム教徒の友人も、他の人が被っていて綺麗だと思ったから最近になって被り始めたそうです。

他に、食料品に関する制限も、ジャカルタで生活をしていると、身近で興味深い事柄です。

イスラム教においては、豚や獲物を捕獲するための牙や爪がある動物、また、それ以外の動物であっても殺し方が正規の手順に従っていないものは、食べることができません。
そのため、豚肉を扱っていないスーパーも多く、また、イスラム法上食べることができる物にはそれを示すマークである「HALAL」マークが付けられていることが多くあります。

イスラム教徒のみを想定した市場等ではこのようなマークは不要でしょうが、私が普段買い物するような、イスラム教徒もそうでない人も利用するスーパーで売られている物には、乾麺からドレッシング、インスタントコーヒー、ヤクルトまで、実に様々な物にHALALマークを見つけることができます。

HALALコーヒー.jpg

HALALヤクルト.jpg
  

また、イスラム教義上は飲酒も禁忌ですが、イスラム教徒の友人のなかにはお酒が好きという人も。。。
上記でご紹介したジルバブ同様、柔軟な考え方の人もいるし、敬虔に信仰を貫いている人もいるようです。

また、もちろん、お祈りの習慣も一般的な日本人の感覚とは異なるところでしょう。

イスラムにおいては、1日5回礼拝をするものと定められ、定められた礼拝の時間になるとモスクからアザーンという呼びかけの声が放送されます。

なお、インドネシアでは、労働法上、使用者は、労働者に対し、宗教上の義務を遂行するのに十分な機会を与えることが義務付けられています。
男性の集団礼拝が定められる金曜日には、他の曜日より長めに設定された昼休みを利用して、モスクを訪れ礼拝する信者の姿が多く見受けられます。

では、今回はこのあたりで。次回も引き続き、インドネシアに関するレポートをお送りします。
お楽しみに。

posted by MAKOTOLAW at 11:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャカルタ出張所

2012年10月26日

MAKOTOLAWジャカルタ出張所 便りNo.1

こんにちは、司法書士の稲富ですモバQ

当ブログことMAKOTOLAW STAFF REPORTですが、
2011年1月のスタート以来、担当スタッフ冨平の尽力により、
ほぼ毎週金曜日の更新を続けて参りましたぴかぴか(新しい)

現在は以下のようなジャンルの記事を順番に掲載しています。

かわいい所内レポート …事務所のイベント等のご紹介
かわいいグルメ  …銀座のグルメの食べ歩き日記(主にスイーツ)
かわいいスタッフ紹介 …事務所のスタッフのご紹介
かわいいお土産ばなし・出張ばなし …スタッフの旅行や出張の話
かわいい銀座案内 …銀座のレトロな建物等のご紹介
かわいい動画シリーズ …法律知識をわかりやすく動画でお伝えするシリーズ

そして、この度新たなシリーズが加わりましたので
お知らせしますひらめき

題して
★MAKOTOLAWジャカルタ出張所 便り ぴかぴか(新しい)

MAKOTOLAWの一員である池田彩(弁護士。但し、海外留学中のため、
現在は登録を一時抹消中)は、今年の9月より、
インドネシア共和国の首都・ジャカルタに留学しております。

その池田を特派員として、月1回のペースでジャカルタの
法律、経済、歴史、グルメ、観光などなど…様々な情報を
お届けしたいと思っております。

インドネシア共和国は、約18000もの島々から成る島嶼国家です。
豊富な天然資源を有し、近年、
順調に経済成長を続けていますグッド(上向き矢印)

人口も約2億3,800万人と多く、中国、インド、米国に
次いで世界第4位exclamationなのです。

在留邦人数も
11263人(平成21年)
11701人(平成22年)
12469人(平成23年)
と増加の一途をたどっており、
日本企業の進出も増えています。

その首都であるジャカルタは、今アジアで勢いのある都市の一つです。

以下、特派員・池田のレポートです。

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ご無沙汰しております、池田彩です。
昨年夏から約1年間のアメリカ生活を経て、今年9月から
ここインドネシアのジャカルタに参りました。

稲富からも紹介がありましたように、インドネシアは、首都ジャカルタを中心に、
今大変勢いがある国で、その実質経済成長率を見ても、
2004年から2008年にかけて5%から6%台前半、
世界経済危機の影響を少なからず受けたであろう2009年においても4.6%、
2010年6.1%、2011年には6.5%という高成長を遂げています。
(その間の日本の実質経済成長率は、-5.53%(2009年)〜4.53%(2010年)、平均0.59%)

また、現在インドネシアに進出している日系企業は1200社を超えるとされ、
日本・インドネシア間の経済協力・文化交流を目的とするコミュニティや
同好会、同校会、県人会(その都道府県に縁のある人たちの親睦をはかる会)などの
日系コミュニティも数多くあります。

街中でも多くの日系企業の名前を目にします。

日系1.jpg

日系2.jpg

そんなインドネシアでは、国内個人消費の拡大も堅調で、ジャカルタでは、
乗用車が毎日約230台、二輪車は約890台ものペースで増えているとのこと。

ジャカルタの幹線道路は片側4車線以上あるほど広いものなのですが、
この急成長には対応しきれておらず、幹線道路以外の道路の使用の便が
悪いこともあって、日々の渋滞はすさまじいです。

基本的には楽しいジャカルタ生活ですが、
この点には閉口させられていると告白せざるを得ません。

渋滞.jpg

2004年からは、渋滞緩和策のひとつとして、
幹線道路内の専用レーンを走る「トランスジャカルタ」というバスが導入されています。

トランスジャカルタ.jpg

運賃は一律3,500ルピア(3,500ルピア≒29円(2012年10月26日現在))で、
乗降場も車内も綺麗。
切符を買って改札を通り、日本の電車のホームのような乗降場から乗り降りします。

トランスジャカルタホーム.jpg

一方、街中には「コパジャ」や「メトロ」と呼ばれるバスも。

S.jpg

走行中のバス出入り口から身を乗り出している男性は車掌で、
道行く人に乗車を呼びかけています。

また、ジャカルタでは、「オジェック」と呼ばれるバイクタクシーも多く見受けられます。
客はヘルメットを借りて運転手の後ろに乗って目的地まで運んでもらうという、
まさにバイクを使ったタクシーで、私自身はまだ利用したことがありませんが、
利用した知人によると渋滞をすり抜け走ってくれるのでとても便利だとか。

オジェック1.jpg

運賃は交渉次第。私もいつか利用してみたいと思っています。

オジェック2.jpg

次回以降も引き続き、インドネシアに関するレポートを、
特にジャカルタに関する情報を中心に、お送りしたいと思います。
皆様に、インドネシアの今を身近に感じていただけたら嬉しいです。

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次回のMAKOTOLAWジャカルタ出張所便りは11月の最終金曜日更新予定です。
お楽しみに!
posted by MAKOTOLAW at 14:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャカルタ出張所